
(写真は、http://www.robuchon.com/より)
ジョエル・ロブション Joel Robuchon(1945年4月7日生まれ)。
2011年時点で、全世界に20店舗の高級フランス料理店を展開し、総数26個のミシュランの☆を持つフランス人シェフです。16冊の料理本を出版し、TV番組はフランスだけでなく、ヨーロッパ各国で放映されています。
ロブションは、15才の時レストランの厨房に見習いとして入店し、料理人人生をスタートさせました。20代前半には数々の料理コンクールを総嘗め、 76年には31才でMOF(仏最優秀職人賞)を取得します。コンコルド・ラ・ファイエットやオテル ニッコー・ド・パリの総料理長を歴任した後、81年末に独立し「ジャマン」を開店。82年にミシュラン☆、83年ミシュラン☆☆、84年ミシュラン☆☆☆とミシュラン史上初めて開店からわずか3年で3つ星を獲得しました。
1996年には厨房で日夜腕を振るう現役シェフを50才で引退し、その後レストラン経営者として世界各地に自身の名を冠したレストランを展開しています。彼の収入源は、レストラン経営のみでなく、広告収入、各種ロイヤリティ収入、不動産や株式投資、さらにロブション・ブランドでの婦人服アパレルや香水などの分野にも進出し、その事業意欲はとどまることを知りません。
名実ともに世界のトップシェフとして君臨するロブションですが、どのくらいの年収を稼いでいるのでしょう?
フランス語ですが、こちらに記事がありました。
この記事によれば2012年1月〜2013年1月の1年間の総所得は 5800万ユーロ(71億3400万円、1ユーロ=123円換算)と推計しています。前年度は3000万ユーロ(36億9000万円、1ユーロ=123円換算)でした。また、個人資産を1億8500万ユーロ(227億5500万円、1ユーロ=123円換算)と推定しています。
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"Creating deluxe cuisine is like playing a sport. Always competitive. Always challenging. And if you slow down a bit, you can no longer return to the top level."
「高級料理を作るのはスポーツに似ている。常に競争だ。絶えざる挑戦だ。少しでもスピードを緩めたら、二度とトップレベルには戻れない。」
"When you cook, you take a life. When you eat fish, or meat, you take a life. And you must be very respectful of the ingredients and that is very important."
「料理をするということは、命を頂くことだ。魚や肉を食べる時、その命を奪っている。だからこそ食材には十分な敬意を払わなければならない。これは非常に重要なことだ。」
"When I used to have a show on French TV, people would ask me how my jacket stayed spotless while cooking. Your whole area has to be clean - and you have to keep it that way."
「以前フランスのテレビ番組に出ていた時、調理をしているのに調理服にシミがひとつもつかないのはなぜかと聞かれた。厨房全体をきれいに磨き上げ、その状態を維持しなくてはならない。」
"If you are killing a chicken and cooking a chicken, it has to taste like chicken. Veal has to taste like veal. You have to be able to identify what you're eating. One of my worst experiences is when I can't tell what I'm eating."
「鶏を殺し、調理するなら、その料理は鶏の味がしなくてはいけない。子牛は子牛の味がしなくてはならない。何を食べているのか分かるようでなくてはならない。何を食べているのか分からない料理というのは、最悪の経験のひとつだ。」
"I'm open to starting restaurants anywhere as long as the produce that's readily available is high quality. For example, I'm never doing a restaurant in Shanghai because I saw the produce available there, and it's just not good. I won't do a restaurant in Moscow for the same reason."
「高い品質の食材が入手できる所なら、どこにでもレストランを開きたい。例えば、上海で店をやろうとは思わない。食材のレベルを見たが、よくない。同じ理由でモスクワでも店をやりたいとは思わない。」
"I travel a lot. If you look at my suitcase, everything is extremely well-packed and well-folded; people who travel with me are impressed at how organized I am. Some would refer to me as a maniac for this."
「私はたくさん旅をする。私のスーツケースを見ると、すべてがきちんとパッキングされ、きれいに折りたたまれている。私と一緒に旅する人は、私の整理整頓ぶりに驚かされる。私のことを整理整頓マニアと呼ぶ人がいるくらいだ。」