2013年04月20日

ファッション・ブランド ZARA 創業者が世界第3位の大富豪に - アマンシオ・オルテガ

ザラ ZARA アマンシオ・オルテガ

アマンシオ・オルテガ Amancio Ortega(1936年3月28日生まれ)。スペイン発のファッション・ブランド ZARA を展開する「インディテックス社」(全部で8ブランドを展開しています)の創業会長です。

現在も、同社の株式の59%を保有し、2013年3月現在の個人資産は570億ドル(約5兆4000億円、1ドル=95円換算)に達し、世界第3位の大富豪となっています。

インディテックス社の上場は2001年で、上場時点でのオルテガ氏の個人資産は 66億ドルでしたから、この10年間の世界展開のスピードのすごさにも驚かされます。さらには中国など新興市場への積極的な展開により、なんと2012年から2013年のわずか1年で約2兆円も個人資産を増やしています。

オルテガ氏の富の源泉は、アパレル事業にとどまりません。欧州の景気低迷期に底値で多くの不動産を購入しています。その価値は、現在 40億ドル(3800億円、1ドル=95円換算)以上とされ、グーグルが入居しているマドリッドの43階建て高層ビル「トーレ・ピカソ」を初め、ロンドン、シカゴ、サンフランシスコ、ニューヨークなどに資産価値の高い選りすぐりの物件を保有しています。

そんなアマンシオ・オルテガは、鉄道作業員の父と家政婦の母親の下に5人兄弟の末っ子として生まれています。中学校卒業後すぐに地元の縫製店で働き始めています。1963年に27才で独立し、親族と部屋着と下着の専門店をオープンさせています。現在のZARA の製販一体型の経営はこの当時から始まっていました。

ちなみにZARA の記念すべき第1号店のオープンは、1975年。10年後にスペイン国内で38店舗を構えた時点で、ZARA の企画、生産、物流、販売までを総括する「インディテクス社」を設立しています。以降は、ヨーロッパ、アメリカ、中近東と次々に展開、97年には日本で第1号店をオープンさせ、2011年時点ですでに全世界で5000店舗を超える巨大ブランド帝国を築き上げています。


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"We cannot limit ourselves to continuing on the path we have already opened…"

「ここまで切り開いてきた道を我々が進み続けるとは限らない」


"One thing hasn’t changed – the innovative spirit and urge for improvement that was the driving force back then."

「ひとつ変わらないことは - 当時から革新的な精神と改善への情熱が原動力だったということだ」


"[In 2003] The key part of Inditex’s business model is its human capital."

インディテックス社のビジネスモデルの鍵は、人材にある。


"Companies are comprised of human beings without the effort, professionalisms and motivation of whom, no achievement could be made."

企業というものは人間から成り立っている、努力、プロフェッショナリズム、モチベーションなくして、いかなることも達成できない


"Innovation and commitment towards our customers define our corporate culture…"

「革新そして顧客へのコミットメントが我が社の企業文化である」


"Just as we did in that first store which opened its doors… 25 years ago, we will expose ourselves daily to public scrutiny and attempt to seduce the customer with the latest fashion, the finest design, and the most attentive service."

「25年前・・・かつて最初の店舗を開店した時から変わらず、日々人々観察眼に自らを晒し、最新のファッション、最高のデザイン、最良のサービスで顧客を魅了し続けていく」


"The good governance of the company – and a transparent decision – making process – is inscribed in the very culture of our group."

優れた企業統治 - そして意思決定の透明性 - こそが我が企業グループの文化として刻み込まれている


"The problem of succession in businesses anywhere in the world arises from the fact that not all legal heirs are suitable."

「世界中のどこであれ、事業継承における問題は、子供たちが必ずしも適任とは限らないことにある。」
posted by カイト at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月06日

ツイッターを「発明」した天才が個人資産1千億円の大富豪に - ジャック・ドーシー

JackDorsey.jpg


ジャック・ドーシー Jack Dorsey(1976年11月19日生まれ)。日本でも有名なマイクロブログ・サービス、ツイッターの共同創業者です。現在36才にして、すでに個人資産は11億ドル(1045億円、1ドル=95円換算)に達しています。

ただし、この約1千億円の資産はツイッターによるものではありません。現在のドーシーの資産のほとんどは、自身が2009年に創業したモバイル・ペイメント・サービス会社スクエアの株式持ち分(現在約1/3を保有)によるものです。

このスクエアのサービスは、わずか3年でアップル、ウォールマート、ベストバイ、スターバックス、フェデックスなどの大口顧客を獲得するとともに、ビザ、マスターカード、アメリカン・エクスプレスなどの主要カード会社と提携し、現在の企業価値はおよそ32億5000万ドル(約3087億円、1ドル=95円換算)と算定されています。

とはいえ、ツイッターもフェイスブックやグーグルによる大型買収や、上場の噂が絶えません。もし、ツイッターが売却されたり上場したら、ドーシーの資産は一気に現在の数倍に跳ね上がることでしょう。

ジャック・ドーシーの学歴は、ニューヨーク大学中退ですが、14才の時に車両運行システムのソフトウェアを開発するといった天才ぶりを発揮しています。すでに15才の時には、ツイッターのアイデアを思いついていたといいます。その後インスタントメッセージサービスを目にして、オデオ社に自身のアイデアを売り込み、ツイッターのプロトタイプを2週間で開発、2006年に会社を設立しています。


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“Everyone has an idea. But it’s really about executing the idea and attracting other people to help you work on the idea.”

アイデアは誰にでもある。問題は、アイデアの実行とあなたのアイデアの実現を助ける他人を引きつけることだ。


“Everything we do is about getting people to be more open, more creative, more courageous.”

我々が行っていることは、人々をよりオープンで、創造的で、勇敢にすることだ。


“All my days are themed. Monday is management. Tuesday is product, engineering, and design. Wednesday is marketing, growth, and communications. Thursday is partnership and developers. Friday is company and culture. On the days beginning with T, I start at Twitter in the morning, then go to Square in the afternoon. Sundays are for strategy. Saturday is a day off.”

「毎日のテーマを設定している。月曜日はマネジメント、火曜日は商品とエンジニアリングとデザイン、水曜日はマーケティングと成長とコミュニケーション、木曜日はパートナー会社や開発会社、金曜日は会社と企業文化というように。Tで始まる曜日(火曜日と木曜日)は午前中にツイッターから始め、午後はスクエアに移る。日曜日は戦略を考え、土曜日は休みをとる。」


"I started thinking about it when I was 15. In 2006, SMS was getting really big in the US. We looked at it (Twitter) again. I knew the concept was huge, but the velocity was surprising. The most surprising thing is that people adopted the technology and made it their own. Twitter showed that 3 concepts emerged: immediacy, approachability and transparency."

「ツィッターのアイデアを考え始めたのは15才の時だった。2006年、SMS(ショート・メッセージ・サービス)が米国でまさに巨大化した。それで、ツイッターのアイデアをもう一度検討してみた。コンセプトはスゴいものだと分かっていたけれど、拡散の加速は驚くべきものだった。最も驚いたことは、人々がテクノロジーを受け入れ、自身のものにしてしまったことだ。ツイッターによって出現した概念が3つある:即時性、到達性、そして透明性だ。」

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posted by カイト at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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